Doll‥ ~愛を知るとき
シングルベッドの上で、あたしは樹を感じていた。
首筋に触れていた彼の唇が徐々に肌を移動していく。
愛されたい想いで、いっぱいなんだ。
その時、背中の傷痕のことは頭から消えていた。
「愛してる‥、愛波‥。」
囁いて舌で触れて、あたしの反応を確かめている。
「イヤ‥。」
吐息と共に漏れる言葉に、何の意味も持たない。
「樹‥、ヤだ‥。ねぇ‥。」
言葉とは裏腹、体が悦びを感じてる。
激しくなる呼吸が変化を物語っていた。
次第に波が大きくなる。
体の奥で弾けて
「樹‥、ヤだ‥!」
全身を襲う感覚がエクスタシーを呼んだ。