Doll‥ ~愛を知るとき


呼吸が整わなくて、怖い。

初めて知った感覚に、頭がクラクラしていた。


「大丈夫?愛波。」

悪戯な笑み。

だけど、優しい瞳。

小さく頷いて、あたしの上に乗っかった樹を見つめていた。


「愛してる‥。」

囁くと、彼は あたしの中に入って来た。

途端、激痛が襲う。

唇を噛んで我慢した。


ずっと、目を閉じていた。

樹に応えたくて‥。

どれくらい繋がったままだったのか、少しずつ少しずつ痛みが別の感覚に変わっていくのを感じた。


 
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