Doll‥ ~愛を知るとき
トロケるような感覚。
恋の甘酸っぱい感情が体の奥から溢れてくる。
そんな不思議な感覚が五感を麻痺させていた。
「声、出していいよ‥、愛波‥。」
どんな風に、発声すればいいのか分からない。
ずっと目を閉じたまま、唇を結んでいた。
きっと、望んでいた。
叶うことないと諦めながらも、ココロの奥深くで願っていた。
「愛波‥、愛してる‥。」
樹に抱かれてる‥
樹を感じてる‥
夢のような現実に涙が零れた。