Doll‥ ~愛を知るとき


傷痕の原因を、樹は何も訊かなかった。

自然と自分から話していた。

樹は頷いて、背中に そっとkissをした。

途端、涙が込み上げて来た。

哀しいのか嬉しいのか分からない、複雑な涙。

ポロポロと零れた涙は、膝の上を濡らしていた。


「大丈夫だよ。愛波は何も考えるな。」

暖かい抱擁。

夢なら覚めないで欲しい。

「シャワーするよな?」

そう言って、樹は彼のロンTを あたしの頭に被せた。


 
< 309 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop