Doll‥ ~愛を知るとき


ローテーブルに置いたテレビのリモコンを手に、浩也は忙(セワ)しなくチャンネルを変えた。

あたしは寝室に向かい、ベビーベッドで泣いている愛翔を抱き上げた。

「ごめんね、怖かったね。」

浩也はテレビの音量を上げ、バラエティー番組を見ながら聞こえよがしに大声で笑っている。

寝室まで響いて来る笑い声に、嫌悪を感じた。


「おいっ!メシは!?」

彼は、あたしのことを召使くらいにしか思ってない。

愛翔を あやすことさえしてくれない。

愚図っている愛翔をオンブ紐でオブって、あたしはキッチンへと向かった。


 
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