Doll‥ ~愛を知るとき
食事中、浩也は呆れたような表情で、あたしを見つめていた。
その視線が嫌で、目を逸らして食事を続けた。
「お前って、陰気やな。」
突然そんな言葉を投げられ、思わず彼に視線を向けた。
ニヤニヤと意地の悪い笑みで、あたしを見ている。
「愛波は暗いねん。こっちまで腐って来るわ!笑えよ!」
お箸をテーブルに投げ付けて、命令する。
楽しくもないのに、笑顔になんてなれない。
小さな抵抗、あたしは無表情で食事を続けた。
「笑えって!ほんま、しょーもない女やな!もう、ええわ!おもんない!」
吐き捨てるように言って、浩也はテーブルを立つと家を出て行った。