Doll‥ ~愛を知るとき


義母も同じ。

愛翔が泣くと、あたしを責めた。

「浩也が小さい頃は、こんなに泣かなかったわ。愛波さんの育て方が悪いのね。」


“母親失格" “育て方が悪い”


悔しい思いをぶつける場所なんて、あたしには無い。

仮に、浩也に訴えても「なんでも我慢する約束」だと、逆ギレされてしまう。


─ もう、別れたい‥


どんなに我慢しても変わらない。

愛情なんて微塵も感じない生活から、逃げ出したいと思った。

ただ、先立つものが無ければ、愛翔を連れて何処にも行けない。

パートに出ることを浩也は許してくれないから、あたしは生活費を切り詰め、彼に内緒で貯金を始めた。


 
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