Doll‥ ~愛を知るとき


怒鳴り散らす浩也の声。

泣き叫ぶ愛翔の声。

ずっと終わらない。

苦しくて苦しくて、気が狂いそうになった。


どうして、分かってくれないんだろ‥。

なんで分かろうとしないんだろ‥。

まだ 一歳の愛翔に、怒鳴られている理由なんて理解出来ない。

ただ恐ろしい顔をした父親が瞳に映っているだけ。

“泣くな”なんて、無理なことなのに‥。


異常なんだ‥

きっと、浩也は異常だから、こんな可笑しなことをするんだ‥

義母なら助けてくれるかもしれない‥

愛翔を猫っ可愛がりする義母なら‥


藁をも掴む思い。

あたしは、浩也の実家に電話を掛けた。


 
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