Doll‥ ~愛を知るとき


散々、怒鳴り散らしたあと、浩也はソファに座ってテレビをつけた。

いつものように次々とチャンネルを替え、彼はタバコに火を点けた。


700度にもなるタバコの火を子どもの肌に押し付ける。

そんな野蛮な行動を抑える理性が無いなんて‥。

怒りに任せて子どもの肌を焼く前に、自分の肌を焼いてみればいい。

どれだけの熱と痛みを伴うか、先に自分の肌で確かめてみればいい。

そうすれば、誰も こんな酷いことは出来ない。

こんな恐ろしいこと‥。


「あーくん‥。」

裸のまま、愛翔はしゃくり上げている。

火傷痕に驚いて、服も着せずに抱き上げたんだ。


── 母親失格 ──


その言葉が頭から離れなかった。


 
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