Doll‥ ~愛を知るとき
朝美さんは社員になって、ホールのリーダーをしていた。
テキパキと指示をして、パートの人達を動かしていた。
「愛波さん、久しぶり。早速やけど、窓拭きお願いね。」
「はい。」
返事をしながら、抵抗感を覚えている。
きっと、以前に浩也との関係に疑いをもっていたからだと思った。
「朝美ちゃんは、いつも綺麗やな。」
「えー!そう?ありがとう、浩也くん。」
「愛波にも見習わせたいわ。アイツ、いつも地味臭いからな。」
「そんなこと言ったら、奥さんが可哀想や~ん。」
厨房から、二人の会話が聞こえてくる。
あたしが地味にしてるのは、浩也の言い付けなのに‥。
嫉妬なのか何なのか分からない。
ただ、また親密になっている二人に、酷く不快な気分になった。