Doll‥ ~愛を知るとき
午後三時過ぎ、仕事を終えて愛翔を迎えに行った。
「ずっと、ご機嫌で良い子にしてたわよ。ねぇ、ぼくちゃん。」
泣いていないかと心配だったけど、愛翔は、ニコニコ笑顔で義母に抱っこされていた。
「ありがとうございます。」
愛翔を受け取り、玄関を出て駐車場に向かった。
「お椅子に座ろうね。」
言葉を描けながら愛翔をチャイルドシートに座らせて、あたしも運転席に座り、エンジンを掛けた。
機嫌が良かった愛翔は、家へと車を走らせているうちに段々と不機嫌になって来た。
「もうすぐ着くから、我慢してね。」
泣き出す我が子に、苛立ちを感じている。
家に帰っても暫く、愛翔は機嫌が悪いまま愚図り続けた。