Doll‥ ~愛を知るとき
三月、最後の定休日、昼食に宅配ピザを取った。
なんでもいいと浩也が言ったから、メニュー表から選んで注文した。
なのに
「なんや、このピザ。マズッ!」
一口食べて、浩也は席を立ちソファに座った。
そして、次々とテレビのチャンネルを替え
「お前、味覚無いんか?!もっと美味いもん頼めよ!」
振り向いて、あたしを怒鳴った。
身勝手な言い分に腹が立った。
食欲だって減退する。
ホイルに包んで冷凍すれば、温め直して食べることも出来た。
だけど、腹立ち紛れ。
あたしは愛翔の分だけを お皿に取り、残りをゴミ箱に捨てた。