Doll‥ ~愛を知るとき
浩也の言動が影響しているのか、愛翔は、あたしを叩くようになった。
小さな拳を振り上げて、座っているあたしの顔を殴ってくる。
遊びの延長みたいに、愛翔は、そんな行動を見せるようになった。
「あーくん!ダメ!パパの真似しないで!悪い大人になっちゃうよ!」
子どもは、親の憂さ晴らしの道具じゃない。
浩也を見て感じていることなのに、叱る時に余計な言葉まで発してしまう。
そんな自分が嫌で、堪らなかった。
公園に行けば、幼い子どもを遊ばせている母親が愛しそうに我が子を見つめている。
同じように優しい瞳で愛翔を見ることが出来ているのか、あたしには自信が無かった。