Doll‥ ~愛を知るとき


自分が自分じゃなくなっていく。

次第に、そう感じることが増えていた。

このまま、壊れてしまえばいい。

使い物にならなければ、ロボットはスクラップになる。

潰されて、捨てられればいい。


閉ざしたココロがギシギシと慟哭を上げている。

がんじがらめの日常の中で、手を伸ばして藻掻いている。

綺麗なものを見ても、綺麗だと感じない。

可愛いはずの愛翔の、愛し方が分からない。

傷み切ったココロは、苦し気に呻き続けていた。


 
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