Doll‥ ~愛を知るとき
愛翔をベッドに寝かし付け、一人で家を出た。
不意に海が見たくなった。
砂浜に降り立ち、寄せては返す波を見つめる。
涙が溢れてきた。
樹との、たった一度の過ちが、あたしに こんな罰を与えているなら‥
どうして神様は、浩也を野放しにしているんだろ‥
何をしても許される人間と、許されない人間がいるなら‥
こんな世界で生きていたくない‥
今は、神さえも疎ましい。
─ もう、何もかもが嫌‥
苦しくて、苦しくて‥。