Doll‥ ~愛を知るとき


浩也が子どもの頃、どんなに寂しい思いをしたか知らない。

だけど、その寂しさが今も彼のココロを歪めている気がした。

人の痛みを分からないまま大人になった彼を、不憫にも感じている。

満たされたくて、あたしや愛翔に無茶をするのかもしれないけれど、そんなことは甘えでしかない。

許されていい訳がない。

気付こうとしなければ気付けないのに、満たされないココロを凶器に変えて、満足感を得ようとする。

我慢して、我慢して、それでも酷くなるだけだった。


もう あたしには、どうにも出来ない‥


真夏の昼下がり、国道に向かって車を走らせた。


 
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