Doll‥ ~愛を知るとき


その日、愛翔は、あたしの元からいなくなった。


「愛波の頭、可笑しくなってるみたいや。」

浩也は義母に電話を掛けて、そう説明していた。

「だから、愛翔を預かって欲しい。アイツに任せてられへん。」

と、あたしから愛翔を取り上げた。

愛翔を奪えば、逃げることをしない。

それが浩也の判断だった。


「おとなしくしてたら、定休日には連れて帰って来たるわ。」

頷くことをしなければ

「返事は!?」

と、凄んでくる。

「はい‥。」


あたしのココロは、空っぽになった。


 
< 455 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop