Doll‥ ~愛を知るとき
その日、愛翔は、あたしの元からいなくなった。
「愛波の頭、可笑しくなってるみたいや。」
浩也は義母に電話を掛けて、そう説明していた。
「だから、愛翔を預かって欲しい。アイツに任せてられへん。」
と、あたしから愛翔を取り上げた。
愛翔を奪えば、逃げることをしない。
それが浩也の判断だった。
「おとなしくしてたら、定休日には連れて帰って来たるわ。」
頷くことをしなければ
「返事は!?」
と、凄んでくる。
「はい‥。」
あたしのココロは、空っぽになった。