Doll‥ ~愛を知るとき
あの頃に戻れたら‥
学生の頃のあたしのまま、樹に恋することが出来れば‥
そんなことを考えて、自己嫌悪に陥っている。
─ 愛翔がいるのに‥
それでも、会いたい想いは止めようが無く、公園から離れる距離に比例するように膨れ続けていた。
診察室で医師に頭痛がすると嘘をついた。
処方箋を受け取って家に帰り、夕飯を作った。
テーブルに処方箋の袋を置いて、和室にお布団を敷いたあと、寝室のベッドで あたしは浩也の帰りを待った。