Doll‥ ~愛を知るとき
明け方まで眠れなかった。
何時だとか、細かい指定はされていない。
ただ、夕方だと僅かな時間しか会えないから、仕事を休むことにしたけど、樹に会いたい想いと嘘をついている罪悪感が、あたしを悩ませていた。
いつの間にか眠っていたんだ。
朝、浩也に起こされて目が覚めた。
「昨夜は早くから寝かせたったんやから、もう大丈夫やろ。」
朝食の支度をしてる時に そう言われたけど、仕事を休みたいと告げた。
「体調が悪いまま出勤して、お店に迷惑を掛けたくないの。」
「しゃあないな‥。分かった、早く治せよ。」
自分でも驚くくらい、巧妙な嘘をついている。
─ 樹に会いたい‥
一晩中 悩んで、もう迷いは無かった。