Doll‥ ~愛を知るとき
†17 哀歓
「はい。」
インターホンから、樹の声が聞こえた。
瞬間、トクンと胸が熱くなるのを感じた。
「あの‥、あたし‥。」
話しながら、辺りを気にしてる。
「待って。」
「うん‥。」
返事をしたあと、直ぐに玄関の鍵が カチャっと開く音がした。
待ち望んだプレゼントを開ける時って、きっとこんな心境なんだ。
DOKIDOKIは、更に加速した。
「おはよ。早かったな。」
ドアを開けた樹が微笑んだ。