Doll‥ ~愛を知るとき
溢れる涙でグラスが滲んでいた。
ココロの弱さが正常な判断を出来なくさせていた‥
罪もない愛翔を何度も叱ってしまって、可愛いと思えなくなって‥
「弱いよね‥、あたし‥。」
涙で詰まる声で呟いた。
樹は、あたしの傍に体を移動させると
「真から強いヤツなんて、いないよ。」
そう言って、肩を抱き寄せた。
「誰だって異常な環境にいれば、ココロは壊れてくもんだよ。自分を保つことが難しくなるんだ。それでも、愛波は愛波の出来る範囲で頑張った。だろ?」
樹の声が耳に優しく響いている。
理解してくれたことが嬉しくて、また涙が溢れた。