Doll‥ ~愛を知るとき
ファーストフードで軽く食事して、専門店を回った。
店頭のマネキンが着ているモノトーンのミニワンピに目を留め、樹を振り返る。
「これ、可愛いね。」
「着てみろよ。」
胸に大きなリボンをあしらったデザインが とても気に入った。
「試着したいんですけど‥。」
ちょうど歩み寄って来た店員からディスプレイされたミニワンピと同じ服を受け取って、試着室で着替えた。
鏡を見て、笑顔になっている。
「お客様はスタイルがいいから、よくお似合いですよ。」
「ホントに?ありがと。」
自然と声も弾んでいた。
「じゃ、それください。」
ちょっぴり照れた表情で、樹は店員に声を掛けた。