Doll‥ ~愛を知るとき
あたし達は、一緒に夕飯の準備をした。
「一人だと鍋ってしないんだけどさ、これからは、愛波がいるから鍋料理も増えるな。」
「うん。」
樹の包丁裁きを感心して見ていた。
白菜を切って白ネギを切って、しいたけやエノキを切って
「愛波、菊菜は?」
「はい。」
あっと言う間に、大きなお皿に野菜が盛られた。
「ここからは、愛波の番な。」
「え?あたし?」
「愛波の味で食いたいじゃん。」
お肉を炒めた鍋に野菜を入れ、調味料で味を付ける。
グツグツ沸騰し出した頃に お豆腐とマロニーを入れて、樹が傍で見ているから、とても緊張していた。
「愛波、上出来。」
すき焼きの味見をした樹がニコッと笑って親指を立てた。