Doll‥ ~愛を知るとき


「一度、パトカーに挟み撃ちされたことあったな。」

「どうなったの?」

「路肩に車を乗り上げてさ、そのまま ぶっち切ったからセーフ。」

「すごいね‥。ね、他には?どんなエピソードがあるの?」


話を聞くことが楽しくて、彼に尋ねてみる。

樹は微笑んで、また話してくれた。


「どしゃ降りの雨の日に走行会があってさ。色んなチームが集まって、みんなで走るんだけど。山ん中でスピンして、あれはヤバかったな。」

「事故ったの?」

「ん?片輪走行で、その場を乗り切った。」


ゆっくりと食事を進めながら、樹の話を聞いて

「ね、こんなに楽しく食事したの、あたし初めて。」

とてもウキウキした気分になっていた。


< 511 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop