Doll‥ ~愛を知るとき
樹と過ごした半年間は、愛に溢れた日々だった。
何にも知らずに、ただ彼の愛だけを感じていた。
─ ね、樹‥ ─
─ ん? ─
─ あたし、時々不安になるの ─
─ どうして? ─
─ 樹に、あたしよりすきな人が出来たら どうしようって‥ ─
─ バカだな、言っただろ。オレのメインディッシュは愛波だって ─
─ ずっと? ─
─ そう、ずっとな。だから、愛波はオレのことだけ考えてろ。分かった? ─
─ うん ─
あのアパートを離れて、まだ二週間しか経っていないのに‥
とてもとても、長い時間が過ぎているような気がした。