Doll‥ ~愛を知るとき


あたし達の部屋は、端部屋。

空室だった隣に人が越して来た。

夜、仕事から帰って来た樹に そのことを伝えた。


「ね、樹。お隣に越して来たって挨拶に来てたよ。新婚さんなんだって。お洗濯の洗剤、貰ったの。」

だけど

「愛波、乗って。」

畳の上にうつ伏せて、樹は指示をした。

「はい。」

あたしは、彼の背に跨がって馬乗りになった。

「落ちんなよ。」

「うん。」

その状態で、樹は腕立て伏せを始める。

「い~ち、に~、さ~ん‥」

スレンダーなのに筋肉質な理由は、筋トレを欠かさないから。


「91、92、93‥。ガンバって♪」

100まで数えた時、あたしは彼の背から降りた。


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