Doll‥ ~愛を知るとき


「ゆっくり寝てな、おやすみ。」

そう言って、玲央と歌穂は、彼らの家に帰って行った。


二つ並んだお布団。

あたしは愛翔の隣に体を横たえ、樹は、もうひとつのお布団に入った。


あたしの知らないところで、色んなことがあった。

全てを知って、胸が苦しかった。

涙が溢れて、止まらなくなる。


「樹、ごめんね‥。」

「愛波は謝んなくていい。」


優しい声で囁いて、あたしの髪を撫でて、樹は

「こっち来る?」

って、訊いた。


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