Doll‥ ~愛を知るとき


躊躇いは無かった。

頷いて、樹のお布団に体を滑らせた。


途端、ギュッと強く抱きしめられて、樹の香りも肌の温もりも、その全てが愛しくて‥。


「会いたかったの‥。ねぇ‥、ずっと、会いたかったの‥。」


樹をストーカーだと思わされていた時だって、あたしは樹に会いたかった。

ココロで その感情を否定しながらも、樹に会いたかった。

溢れ出した想いが実感へと結び付いていく。


「愛波‥。」


─ 愛してる


  愛してる


「愛波、愛してる‥。」


大きく膨れた感情は、きっとリンクしている。

求め合うように、あたし達は くちづけた。


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