Doll‥ ~愛を知るとき


─ 今夜だけ、許してね‥


胸の中で愛翔に囁いて、樹にくっついて眠った。

あの頃のように、彼の腕枕で‥。

翌朝、目覚めた愛翔に起こされるまで、ずっと夢の中にいた。


「あーくん、おはよ‥。」

「ママ、ここ どこ?」


小さな唇を尖らせて、愛翔があたしを見つめている。


「ん?ママのお友達のおうち。」


他に答えようが無くて、そう返事をした。


「おともらち?」


まだ眠る樹を指差して、愛翔が訊いた。


< 611 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop