Doll‥ ~愛を知るとき
─ 今夜だけ、許してね‥
胸の中で愛翔に囁いて、樹にくっついて眠った。
あの頃のように、彼の腕枕で‥。
翌朝、目覚めた愛翔に起こされるまで、ずっと夢の中にいた。
「あーくん、おはよ‥。」
「ママ、ここ どこ?」
小さな唇を尖らせて、愛翔があたしを見つめている。
「ん?ママのお友達のおうち。」
他に答えようが無くて、そう返事をした。
「おともらち?」
まだ眠る樹を指差して、愛翔が訊いた。