Doll‥ ~愛を知るとき

「男の子は、やんちゃなくらいが丁度いいと思うよ。玲央も小さい頃は、やんちゃで手を焼いたんだからねぇ。」

オバサンが宥めてくれたから、気持ちは軽くなった。

あまり神経質に考えちゃいけない。

例え暴力的な一面が遺伝だとしても、根気よく伝えていけば、きっと分かってくれるはず。

そう自分に言い聞かせた。

「あーくん、お風呂入ろっか。」

「うん!」

裸んぼになった愛翔の背中には、消えない火傷の痕。
あたしの背中にも‥。

痛みの分からない人間には育ってほしくない。
ココロからの愛情は、人を強くするはず。

こんなにも愛してるから‥
愛翔は大丈夫だよね‥

「あーくん、だいすき♪」

一緒に浸かったお湯の中で、愛翔をギュッと抱きしめた。

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