Melty Lesson

「あの日、ウィンドー越しに君に恋をしてしまった僕は、教室を出て声をかけてしまった。僕が指導する、なんて、そんな言葉で君に近付いた。けど、お互い大人とはいえ講師と生徒の関係で―…なかなか言い出せないでいたんだ」


そう言うと先生は重ねた手とは反対の手で私の頬に触れた。


「さっきの告白―…栗原さんの本音でいいの?」


「はい」と、やっと小さな声を出して頷く私。


「君も僕に一目惚れだったって」

「はい……でも、国枝先生は何時もクールで、私の事なんて恋愛対象にないって思ってて……っ」

「それは一応、君は僕の生徒だから―…平常心を懸命に保ってた。会話すると変に緊張してしまうし」

「嘘……」


先生の顔、少し赤くなっている気がする。


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