年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「……由也くん?」
由也くんだった。スマイル乳業の社員と少し話をしたあと、由也くんは私の方に来た。スーツを着こなして堂々とした姿、貫禄というか。
「ご無沙汰しています」
「こ、こちらこそ……」
妙な感触だった。由也くんと営業先で会うのは、由也くんが新人だった頃以来。あの頃の由也くんはペーペーの平社員で、あまりの落差にビックリした。
「よ……藤池くんがコンビニって珍しいですね」
「ええ。コンビニとの春物コラボ商品の打ち合わせで。懸賞付きの大掛かりなものでしたから直々に参りました」
由也くんは本当に本当に副社長なんだ、副社長になったんだと感じた。私には手の届かない人だって。
「……そうですか、お互い頑張りましょうね」
私は手を差し出した、フェアプレーの握手。由也くんは快く応じてくれた。久々の由也くんの手、相変わらず骨っぽかった。懐かしい手。
由也くんは手を離すとスーツの内ポケットから名刺入れを出した。私も名刺を出そうとポケットから一枚取り出す。由也くんは自分の名刺を出すと裏側に何かをメモしてから私に差し出した。
由也くんだった。スマイル乳業の社員と少し話をしたあと、由也くんは私の方に来た。スーツを着こなして堂々とした姿、貫禄というか。
「ご無沙汰しています」
「こ、こちらこそ……」
妙な感触だった。由也くんと営業先で会うのは、由也くんが新人だった頃以来。あの頃の由也くんはペーペーの平社員で、あまりの落差にビックリした。
「よ……藤池くんがコンビニって珍しいですね」
「ええ。コンビニとの春物コラボ商品の打ち合わせで。懸賞付きの大掛かりなものでしたから直々に参りました」
由也くんは本当に本当に副社長なんだ、副社長になったんだと感じた。私には手の届かない人だって。
「……そうですか、お互い頑張りましょうね」
私は手を差し出した、フェアプレーの握手。由也くんは快く応じてくれた。久々の由也くんの手、相変わらず骨っぽかった。懐かしい手。
由也くんは手を離すとスーツの内ポケットから名刺入れを出した。私も名刺を出そうとポケットから一枚取り出す。由也くんは自分の名刺を出すと裏側に何かをメモしてから私に差し出した。