年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「コンビニ担当者からスクラッチに駄目出しが出たって。葉書やネット応募は?」
「うん考えた。でもスクラッチじゃないとインパクトが無いから」


 再びオレンジミルクティに口を付ける。その後は無言でただ鉄塔を見上げて飲んでいた。何をするわけでもなく、ただ隣にいる。それだけで暖かくなるのが不思議だった。

 300mlのペットボトルはすぐに底を尽きる。由也くんは飲み終えたそれをコンビニ袋に入れた。そして私にも空ボトルを入れるよう、袋を差し出す。私はそこにポトリと入れた。


「ご馳走さま」
「どういたしまして」


 離れがたくて私は再び鉄塔を見上げた。由也くんも真似するように鉄塔に向く。その瞬間、由也くんの手が私の手に当たった。


「あ、ごめんなさい」
「う、ううん」
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