年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)


 由也くんの大きな手。私はときめいた。友達から恋人になる瞬間、こんなふうになる。胸がきゅうって痛くて苦しくて、回りの音が聞こえなくなる……。
 どれくらいそうしていただろう、空は暮れて完全に夜になる。鉄塔のライトアップは輝度を増して眩しくなる。


「由也くん」
「はい」
「ホームページ毎日眺めてた、スマ乳の会社概要。営業指針、由也くんらしくてすごく好き」
「ありがとう」


“ホットミルクのような付き合いをモットーに、ときにはコーヒーを加えて大人の味に、ときには苺ジャムを加えて甘い味に、暖かくて柔軟な営業を心掛けています……”、副社長コメント欄にそう掲載されていた。
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