年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「寂しくないの?」
「寂しくたっていいんだよ」
「モテないだけでしょ?」


 はああ?、と鎌谷は声を上げる。


「この俺様がモテない筈ないだろボケっ」
「じゃあ何で付き合わないの?」
「そ、それはだな……」


 鎌谷はギロリと私を睨みつけたあと、視線を床に移した。


「……いろいろあんだよ」


 鎌谷が少し大人しく見えた。いつも自信過剰なほどに振る舞う姿は虚勢を張ってたのかと思わせる風だった。



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