しわくちゃになったら、会いに行きます。
A4用紙いっぱいに描かれたそれは、ゲームとかアニメのヒロインとして出てきそうな女の子ばかりで、思ったことが正直に口から零れた。
「昔は、アニメーション制作者になりたくて、色々勉強したんだ」
授業そっちのけで話す大藤くんは、なんだか楽しそう。
でも、すぐにその表情は曇った。
「でもさ、俺が親に相談したら、めちゃくちゃ怒られて。
金にならない所に行くくらいなら、もっとマシな仕事しろってさ」
あたしが返した用紙に、ガリガリと何かを描き込みながら呟いている大藤くんを見て、昨日のお兄ちゃんたちの喧嘩を思い出した。
世の中、お金がすべてなんだなぁ。