しわくちゃになったら、会いに行きます。


 大藤くんの両親は、きっとうちのお姉ちゃんみたいな人なんだろうな。


 気付くと、あたしも悪態をついていた。




 「うちも、お姉ちゃんがそういう人。あたしの絵描きも、好きじゃないみたいで」




 「俺ら、似てるな」




 大藤くんは、あたしの言葉に笑った。


 笑うと八重歯が覗いて、やんちゃな印象を与える。


 苦労してる人も居るんだな、なんて他人事みたいに思いながら、授業に思考を戻す。


 黒板に書かれた内容は思っていたより早く進んでいて、もともと解せない内容は更に古代文字化していた。


 ……これじゃ、先が思いやられちゃうな。


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