しわくちゃになったら、会いに行きます。


 中学の時より難しくなった内容は、中学の時よりスピードアップして進む。


 あたしは、定期考査に一抹の不安を感じた。


 チラリと大藤くんを見ると、彼も彼で慌ててノートを取っている。


 その必死な姿に思わず笑みが零れた。


 朝の、慌てた様子の彰太くんを思い出した。




 「――で、これをここに代入するとこれが消えて整数が残るな……」




 ……なんで、代入するだけでそこが整数になるのよっ。


 理解できない言葉を羅列するおじいちゃん先生に、恨みのこもった視線を投げた。


 あーあ。もっとお利口な子に生まれたかったなぁ。


 今までの勉強を怠ったくせに、あたしは運命を呪った。


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