しわくちゃになったら、会いに行きます。



 「……堀泉さん、女の子を泣かせないでくださいよ」




 苦笑混じりに、お兄ちゃんはあたしの頭を撫でた。


 あたしの言っている意味が通じたと、信じたい。


 それで我に返ったのか、堀泉さんは殊更慌てたように言葉を紡いだ。




 「いや、その、すまん。じゃなくて、ごめん」




 支離滅裂な言葉。


 思わず、笑いが漏れた。


 安心したように微笑むお兄ちゃんと堀泉さん。




 「今の言葉を、率に聞かせてやりたい」


< 150 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop