しわくちゃになったら、会いに行きます。


 真下から見る彼は初めてで、なんだか新鮮。


 その瞳は真剣そのもの。


 いつだったかに見た、バスケットをしているときのそれに似ていた。




 「本当のことを言うと、俺、さっきあったことを全部知ってる。


 何も出来なかった自分を、ひどく呪った。


 あいつらを絞め殺してやりたかった。 ――あ、ごめん。思い出したくないよね」




 彰太くんは、視線をあたしに戻して、鋭かった眼光を緩めた。


 思い出して、怒っていてくれたんだ……。


 身体を離して、彼はあたしの隣に腰を下ろした。


 きちんと、シーツに皺が寄って、彼の存在を受け入れている。


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