しわくちゃになったら、会いに行きます。
それが純粋に嬉しい。
彼が、ここに居る。
ここで生きている。
「朱里……ちゃん? ど、どうしたの!? やっぱり、失言だった?」
気付かないうちに流れていた涙に、オロオロする彰太くん。
あたしも、ちょっとビックリ。
「嬉しいの。彰太くんが帰ってきてくれて、すごく嬉しい」
頬を伝った涙を拭ってそう言うと、彰太くんもホッとしたみたい。
もう一度その感触を味わうように、抱きしめられる。