しわくちゃになったら、会いに行きます。


 お姉ちゃんの痛い視線を背中に受けながら玄関に置いた鞄の元へ走る。


 早くしないと、朝ごはん食べ損ねちゃう。


 と、思った瞬間、あたしの天地はまっさかさま。


 スリッパで廊下を走ったせいで、派手にこけた。


 それはもう、とても痛いです。はい。


 したたかに打った頭を摩って起き上がる。




 「いたたたた……」




 後ろからは容赦ない視線が降り注ぐ。


 痛い痛い、その視線とっても痛い。


 あたしがドジなのは百も承知だから、


 お願いだからその視線やめて、お姉ちゃん!


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