歪んだ愛しさ故に
 
「……」
「な、なんですか……」


無言になったと思ったら、じっと見つめてくる視線。

さすがに、こんな顔に無言で見つめられたら、さすがにこっちも戸惑うわけで……。


「んー……
 久々にうずいた感じ?」

「はい?」

「豊田さんのいつものスタイルって、わざと真面目な感じに格下げしてるでしょ?
 なんでこっちの素で来ないの?」

「……べつにいいじゃないですか」

「えー。だって豊田さんさ。
 こっちのスタイルで来たら、かなりモテるよね」


確かに、あたしだって数年前までは人並みにオシャレだってしてきた。


だけど……



「上沢さんには関係ありません」



あたしが人にモテたところで
いいことなんて何も待っていないから。
 

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