リップフレーバー
あれっ?良い話しっぽくなかったかしら。

ちょっと足し引きしたら、記事に使っていいかと思ったエピソードなのに。


私は陽希の反応の薄さを気にしながら聞いてみる。

「陽希は?」

俺も?なんて言いながら、ソファに肩肘を付き、私をジッと見つめる。

「……俺さ、キスなんてセックスの前戯位にしか思って無かったんだよね」

……前戯って。

陽希の明け透けな発言に、飲んでたコーヒーを吹きそうになった。

「だから全部込みで、13歳」

相手はカテキョーの大学生のお姉さんだよ、なんてシレッとした顔で教えてくれた。

家庭教師のお姉さんって、犯罪でしょ。その人。

「俺って昔から大人っぽい子供だったし、仕事も始めてたし」

好奇心旺盛だったてことですか、ね。

「へ、へぇ」

ん、待てよ。

私のファーストキスは18歳だから、13年前。

ハルは13歳で今26歳だから……ハルも13年前。

初エッチに至っては……。

あらら。

私の方が遅れをとっていたらしい。
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