みつばちとはちみつ


「朝から すいません!」


緊張で つい敬語になる…


「どうした? 何 緊張してるんだ?
ヒロ君、しばらく見ない間に また背
伸びたね。もう 僕 抜かされたかな?」

「本当。カッコよくなっちゃって!
ラグビーは 続けてるんでしょ?
くうちゃん お弁当の栄養バランス、
気を付けてるもんね〜。」


そうだったんだ…! だから 俺が
キライな 野菜もたっぷり入ってるんだな…


「あれは、ヒロだけの為じゃなくて・・
お父さん達の為でも あるでしょ!」

「いや、明らかに ヒロ君寄りの時の方が多い。なぁ、お母さん。」

「もう!なら 明日から作らない!」

「いやいや、ごめん。からかって。
お父さん くうのお弁当ないと仕事する気にならないよ。また 作ってくれよな?」


さすが、実の親。ウチの親より甘々だ。

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