嫉妬する唇
「なに、その顔。エロすぎだろ。反則」




涙の筋をツーっと指でなぞられる。それだけで背筋がゾクゾクする。





「こんな美味しい唇、もう離してやんない」




濡れた唇を一舐めすると再び深いキスが始まる。






あぁ、キスってこんなに感じるものなんだ。

女としての新しい快感を知ってしまったあたしは、もう彼から離れることなんてできないのかもしれない。



それは、アイツの思うツボで、少し癪だけど。



もう絶対に離れないって覚悟を込めてアイツの首に腕を絡ませると、「フッ」って笑ってあたしを一層強く抱き締める。




「今日からお前の全ては、オレのだからな」



額を合わせた状態で、 声にもならないような囁きに、コクンと黙って頷くとそのふっくらとした唇の端が途端に上がる。



「俺、お前にどこまでも溺れそうで怖い」
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