クレナイの歌

自分と同じ漢字の葉を集め、一緒にここで歌を歌った。

紅葉の声が、懐かしい……。





帰宅した頃、家には誰もいなかった。

そうか…僕は置いていかれたのか。
すぐに悟る。


まあ当たり前か。


入れ違いで両親と会わぬよう時間の遅れを計算し、岸辺は目的の場所へと向かった。
マフラーをしっかりと首にまいて。


「久しぶりだな……お前に会うの」


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