クレナイの歌

ゴウッ。

大きな音が勢い良く迫る。

たまらずに両耳を塞いだ。
意識を奪い去りそうな強風に身を縮める。




……怖い。



彼はこの音が、一番嫌いだ。


塞ぐ両手が微かに震える。
緊迫感が身体中を駆け巡る。

目を瞑り、じっと過ぎ去るのを待った。




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