クレナイの歌

私は涙で何も見えなかった。
眠っているような冷たい紅葉を抱きしめながらただ泣いた。

入院してたなんて知らなかった。

転校も大きな病院に引っ越すためだったんなんて知らなかった。


私は彼女のことをまったく解っていなかった。


大好きな親友の前でただ格好悪く泣き崩れるだけだった。



「紅葉がくれた歌なんだ……」


大好きなあの子がくれた歌。
私は紅葉を忘れない。



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