クレナイの歌

朱里の目がはっと赤くなる。

どういうこと…?

聞きたいのを堪え、黙って岸辺の言葉を待った。





カンカンカンカン。



あの時甲高く鳴り響いた。

電車が来る合図。

そうだと知っていた彼は、踏切の前でしっかりと止まった。

遮断機がゆっくりと目の前に降りてくる。
それは夕焼けをやけに眩しく遮った。



< 54 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop